歌詞の遊び方
ボカロPくらいの素人向け、または歌詞書くの初心者向け記事。
JPOPの最大にして唯一の魅力は歌詞で無限に遊べることです
誰がなんと言おうと俺はこれだけは曲げんぞ
なので歌詞で遊んでない曲はJPOPとしては三流です
以下、じゃどうやって遊ぶんだよ💢って人に向けた自分流の解説です
基礎なのでもう遊んでる人にとっては読む価値ありません
でも!俺の曲が宣伝してあるから!全部読んでね!
俺に道端で偶然会った時にこの記事全部読んでたら牛丼奢ってあげるから読んで
1,詰め込んでから削れ
歌詞に乗せたいテーマは詰め込みに詰め込んでから後で削るべきです
なんの理由もなく1番のサビを最後に転調して繰り返すような歌はやる気が足りません
もちろん理由があるなら別です
例えば1番の時の流れと最後の流れだと違った意味に取れるとか、過去を回想しながらフェードアウトする曲とか
音楽なんて世に溢れまくってる以上、最後の盛り上がりが1サビと一緒とか聞く方も飽きます
特にアウトロに自信ある曲とかもったいないです
なるべく要らない語句を削って、意味を詰め込みましょう
意味と意味のつながりが勝手に生まれてなんか深くなります
悪い例「君のことが好きで」→「ことが」が余分
改善案「君の頬が好きで」「君の髪が好きで」など、まだ歌詞に要素を詰め込める余地があります
頬?髪?なんで好きなん?変態なん?って聞き手に考えさせることで相手の思考を一瞬奪って、頭に音楽をねじ込む効果がありますこれはマジ
一番詰め込んでから削ったと思うやつ
2,ストーリー調の歌詞なら起承転結を意識
今時起承転結なんて当たり前だしみんなやってると思うけど...
ストーリー調の歌では詰め込みすぎると何がしたいねんってなるので俺は多少の詰め込みに抑えます
ストーリー調の歌詞を載せる曲にも起承転結があったほうがいいです
いい感じな代表例はaメロbメロサビaメロ間奏cメロサビサビとか
俺が個人的に好きなのはaメロ(aメロorbメロ)サビaメロ(bメロ)間奏サビ
こういう2サビが無い曲の多くはストーリー調の歌詞にしてます
起(aメロbメロ)
承(サビaメロ)
転(間奏cメロ)
結(サビサビ)
ほら、なんかそれっぽいっしょ
それっぽいが音楽では一番大事
誰がなんと言おうと俺はこれだけは曲げんぞ
3,同じ意味の言葉は1回か3回
これが一番声を大にして伝えたい
同じ意味の言葉を2回重ねると強調になります
でもさ!どこもかしこも強調しまくってる歌詞多すぎんか!?
2回重ねる強調はJPOPの歌詞の中じゃ絶対埋もれます
理由は2回同じ言葉聞いたら基本は飽きるから
ただし、3回きたら「えっ?」ってなります
そんなに音節使うからには何かあるだろ?みたいな
「取り柄がないことが取り柄だった僕の海賊船
①白旗上げたマスト②苔の絨毯③錆びた操縦桿」
「こんにちは正体不明の感情
①胸を突き刺す②気怠い③甘い稲妻よ」
どっちもこれらの曲のテーマに近いフレーズで、非常に強調してます
むしろ3回強調するならもうテーマに限りなく近いフレーズ以外だめです
「この①赤い②甘い③長い影は重なり
冷えた指がまた擦れては」
こんな感じで曲の1番盛り上がるポイントで出てくるとめっちゃ鳥肌立つもん
こういう歌詞誰か書いて♡
悪い例「綺麗な瞳に見惚れた」←綺麗か見惚れたは似たイメージの語句なのでどっちかでいい。
歌詞の主人公目線で見れば、「綺麗な瞳」に気づいた時点で見惚れてるってことだし、「瞳に見惚れた」時点で綺麗なことはほぼ確定する。
改善案
「綺麗な瞳を見つめた」←ギリギリ許す
「瞳に吸い込まれたんだ」←グッドセンス
「流れる瞳に見惚れた」←俺が書くならこんな感じ、「綺麗」とイメージが近くてかつ「見惚れる」のイメージから遠い語句を選ぶ。
「果敢な瞳に見惚れた」←もしくは、綺麗なを削ったぶん全然別の要素で埋めるのに使う
「深海、瞳に溺れた」←俺その2、最近流行りの突然体言止め。後述。
ちなみに「①宝石のような②綺麗な瞳に③見惚れた」って被修飾語の前後に渡って3回出すのはちょっとインパクト薄いので注意
「①宝石のような②綺麗な③赤い瞳」ならインパクトあるよね
4,突然体言止め
突然体言止めとか突然単語一個ポンはくそつよいです
インパクトもある分、メロディと他の歌詞と両方とも噛み合ってないとなんやこれはになります
「愛憎の古戦場
断罪の間
白骨を見下して咲いた花」
前の流れをぶった切って次の語句が出てくることになるので、意味同士の繋がりが非常に大事になります
体言止め連発をしない場合を橋だと例えるなら、連発すると飛び石みたいになります
上の例だと、「古戦場」から「断罪」の間で連想するのは「戦犯」
そこに「愛憎の」が付いているのでこの体言止め2連発の意味は「私は恋愛においてやってはいけないことをしてしまった戦犯だ」です
そこに更に言葉のイメージとして「戦場」の荒々しさ、「断罪」の深い後悔の念が乗る効果もあり、短い語句に非常に多くの意味を詰め込める優秀な戦法と言えます
その後の「白骨」は「戦場」無くしては出てこない語句で、こういう使い道が狭いけど語呂はめっちゃいいみたいな言葉を活かすにも必須のテクニックになります
なんやこれめっちゃいい例やんけ
「怠惰運命タイプライター」
単語3つ並べただけ、とかだと、総合的なイメージはこの3つの単語の中心になります
「やる気も無しに周りに流されて機械的な生活を送っている」の意で、文にするとめっちゃだらけてるやん!ってなるんですが、
「運命」の希望を孕んだイメージからくる期待感と、「タイプライター」の仕事っぽさからくる「最低限生活はできてるんだね」みたいな安心感のおかげで究極の怠惰ってほどのイメージじゃなくなっています
これもいい例っすね
5,ハピコアって略すなハピハコって略せ
初恋!みたいなハッピーハードコアの歌詞の主人公が「愛憎の古戦場断罪の間」なんていう訳ないです
曲のイメージに合わせて、あえて技術を多く使わずに直感的な歌詞にすることも大事です
老婆が主人公なので直接的な言葉や感情表現を多くしてます
ハピハコで青春の失恋を歌った曲
6,1フレーズ浮かんだらしばらくあっためてから1日で書き上げろ
技術ってか方法論だけど、俺はこれかなり推してます
1フレーズ浮かんだ日に書こうとしてもネタが足りないし、1日で書き上げないとその時の気持ちとか完全に忘れちゃうので
7,こんなんもうどうでもいいから俺の新曲を聞いてくれ!?
8,最後に頼るのは語呂
やっぱり最後に頼るのは語呂。
意味なんて全部後付けでいいんだよ
俺新曲の歌詞の意味まだ考えてないところあるもん
1/3くらい考えてないもん
これとかタイトルの意味なんも考えずにアメフリーアメフラーって付けて、3ヶ月後くらいにしれっとI'm enfreed unaimfullerって意味です^_^って追記したもん
みんなそんなもんでしょ?
草野○サムネもそうだって言ってたからそうだよ
この記事はまた何か思い出したら追記するかも
ちなみにここまでほぼ高校の現代文の授業で習ったことの応用です(おわり)